報酬額に差が生じる理由 ― 手続内容・難易度・作業時間の関係

はじめに

行政書士への依頼を検討する際、
「報酬費用が高くなるのはなぜか」、「どのような要因で違いが生じるのか」
といった疑問をお持ちの方は多いです。
行政書士の報酬は 法令で一律に定められているものではなく
各事務所が業務内容や負担の程度に応じて設定するものです。

本記事では、報酬がどのような要素で変動するのかを、
当事務所の考え方も含めて整理します。


Ⅰ.行政書士報酬の基本的な考え方

行政書士が業務に関して受け取る報酬の額については、
法律(行政書士法)で 具体的な金額が決まっているわけではありません
ただし、行政書士はその事務所の見やすい場所に報酬額を掲示する義務があり、
依頼者が事前に確認できるよう配慮されています。

報酬額は、依頼者と行政書士の自由意思による契約に基づいて設定され、
同一の手続であっても内容や条件によって差が生じることがあり得ます。


Ⅱ.報酬額に影響する主な要素

1.手続内容の複雑さ

手続内容によって、必要な書類の種類や確認事項が大きく異なります。
例えば簡易な届出書類の作成と、法令要件の細かな整理が必要な許認可申請では、
求められる準備や作業の負担が変わります。

そのため、複雑な内容ほど報酬額が高くなる傾向があります。


2.業務の難易度

ある手続が定型的であり資料が揃っている場合と、
依頼者ごとの個別事情を丁寧に整理する必要がある場合では、
同じ業務分類でも 難易度が異なります

当事務所では、この「業務の難易度」を報酬設定の重要な要素としており、
・資料の確認や調整に要する専門的な検討
・法令解釈が関与する可能性
などの点を踏まえたうえで報酬を決定しています。


3.所要日数・急ぎ具合(納期)

報酬額には、 所要日数と急ぎ具合 も影響します。

例えば、申請書類の準備期間に余裕がある通常対応と、
短期間での提出が求められるケースでは、
対応体制・優先順位が異なるため、報酬額にも反映されます。

当事務所では、
・標準的な所要日数での対応
・納期が短い案件の優先対応
というように、依頼時のご希望に応じて報酬を調整しています。


Ⅲ.実務上、報酬が高くなりやすいとされるケース

以下は一般的に報酬が高くなりやすい要因です(当事務所の考えを含む整理):

  • 個別事情の整理が必要なケース
  • 関連法令の確認・論点整理が求められるケース
  • 申請までの準備期間が短く急ぎ対応が必要なケース
  • 追加資料の収集・修正依頼が複数回発生する可能性があるケース

これらは 難易度・作業負担が大きくなる場合 と言え、
報酬額に反映されやすい点です。


Ⅳ.報酬が比較的抑えられるケース

一方で、以下のような場合は比較的報酬が抑えられる傾向があります:

  • 必要書類が揃っている
  • 手続要件・必要事項が明確である
  • 事前相談・準備が十分に整っている

こうしたケースでは業務負担が比較的軽く、
標準的な料金設定で対応できる場合が多くなります。


Ⅴ.注意点:報酬額だけで判断するリスク

報酬の高低だけで依頼先を判断すると、
業務内容や提供するサービスの範囲が曖昧になりやすい点に注意が必要です。

依頼を検討する際は、

  • どの作業が含まれるのか
  • 難易度や急ぎ具合がどのように反映されているのか
  • 見積書や説明が明確かどうか

といった点を確認し、十分な説明を受けることが重要です。


まとめ

行政書士の報酬額は、法律で一律に決められているものではなく、
業務内容・難易度・所要日数や急ぎ具合などの要素によって変動します。

当事務所では、
・手続の複雑さ
・個別事情の整理が必要な場合の難易度
・納期や急ぎ対応の必要性

といった点を丁寧に考慮し、報酬を設定しています。
報酬額のみならず業務範囲や対応内容についても、事前に十分な説明を受けることをご検討ください。


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